
10月2日夜に開かれたG7(主要7か国)首脳のオンライン会議に、高市早苗首相が欠席し、外務省の担当者が代理出席しました。その理由をめぐる政府の説明が二転し、10月27日の国会では審議が274秒間止まる事態に。「総理が"業者待ち"で国際会議に出られない」という、前代未聞の釈明を整理します。
ねえ、G7のオンライン会議に総理が出なかった話、理由がすごくない?
聞いた聞いた。最初に首相が国会で説明したのは、「大きなディスプレイの準備が整わなくて、回線接続の業者を呼ぶのが間に合わなかった」って話だったよね。
説明その1:「業者さんが間に合いませんでした」
10月16日の参院予算委員会で、首相は開催直前まで時間が確定しなかったとした上で、オンライン会合に必要な大型ディスプレイは事業者に頼むので準備が整わない、回線の接続設定の事業者を呼ばなければならず間に合わないこともあった、と釈明したんだ。
つまり「総理大臣、業者待ちで会議欠席」。自宅のネット開通工事じゃないんだから、さすがにざわつくよね。
案の定、官邸OBとされる人たちからも「官邸や公邸のオンライン会議システムは、緊急事態に備えて24時間いつでも対応できるよう整備されているはず」という憤りの声が上がったと報じられている。
説明その2:「発言が1回きりだったから」
ところが昨日27日、参院外交防衛委員会で茂木外相が出した説明は、だいぶ違ったよね。
うん。茂木外相は、会合の焦点が欧州のディーゼル燃料価格の高騰などだったこと、首相の発言機会が数分・1回きりになること、午後9時半の開始時刻が直前に決まったことなどを挙げて、「総合的に判断して」代理出席を決めたと答弁した。設備の話は、表に出てこなかった。
そこで立憲民主党の辻元清美議員が「石破政権までは24時間対応できたのに、高市政権では業者を呼んで何時間もかかるようになったのか」「完全に自己矛盾だ」と追及して、政府側の答弁が迷走。審議が274秒、つまり4分半止まったんだよね。
どっちが本当の理由なのかは、まだはっきりしない。「直前に決まった会議で、発言が1回だけなら代理で十分」という判断自体はあり得る。でも、だったら最初の「業者が間に合わない」説明は何だったのか、という話になる。
危機管理の要は「いざというとき総理がすぐ出られる体制」。欠席そのものより、説明がブレたことの方が問題を大きくしている気がするね。
まとめのチェックポイントは1つ。政府がこの先、どちらの説明で統一して、再発防止をどう示すか。「業者待ち」はあまりに強いワードだっただけに、しばらく国会で蒸し返されそうだ。
